9月議会総括質疑しました。

2期めの議会質問最後の総括質疑が9月12日に終了しました。様々な方より高く評価頂きましたので報告させていただきます。(議会は録画配信検討するも残念ながらまだ実現できないません)

概要は

①学校教育現場を子ども達の重層的相談支援、子育て包括支援の重要な相談窓口としての機能が果たせる居場所の設置

②小中一貫教育の掲げる誰一人取り残さない個別最適な教育を深堀してユネスコの掲げる教育理念「秘められた宝」を基軸にいま目の前の子ども達(特に不登校児童生徒)を幸せにする施策の推進

③気候非常事態宣言の子ども達と取り組むダイナミックな二宮型発出を子どもの権利条例、ユネスコの教育理念、SDGs,民主主義による民主主義の学校共創する根本的な発想の転換に活かす

④山林所有者の法的な責任の位置づけと「自然を管理する」から「命、自然を活かす」への根本理念の転換

⑤東大果樹園跡地で子育て世代の未来を創出する力との公民連携の推進

⑥村田町長の女性政治家としての住民参加のまちづくりの集大成

となります。

 

以下再質問全文です。

長いですがここのところの住民の方々との活動から湧き上がる質問でした。総括質疑は登壇含め3回の諭説の権利があります。

お読みいただけましたら幸いです。(町長答弁については議会だよりをお待ちください)

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(令和3年の私の議会要望で持たれた重層的な相談支援「断らない相談窓口」の成果について答弁有りました)

若年層の重層的相談支援がどの様に持たれるべきか。さらに私は令和3年12月議会で重層的な相談支援体制を学校に持つべきと要望しました。公の教育機関として多くの子ども達が集まる場である学校が子ども版「断らない相談窓口」の適地だという考えです。

ヤングケアラーに係る学習会がこの夏ラディアンホール開催の教育講演会として持たれました。

そもそもこのテーマが社会問題として取り上げられたきっかけは学校の先生へのアンケートでした。「そういえば」という事案がたくさん眠っていたのです。學校の先生やスクールカウンセラーの気づきが鍵です。あるいは発達支援の教養のある地域の方々の暖かいまなざしが学校にあったらと思います。近所の方々、民生児童委員などもあるいは可能性がありますが個々の家庭独自の文化もあり、またプライバシーの観点からも困難ではと思われます。さらに事実がわかったとして具体のケアのプランが確立されていません。

だからこそ子どもの権利に引き付けて広く啓発し、社会全体で子どものSOSに応えようとするものでした。

高齢者施策では認知症カフェや一層,、また小学校区の福祉の協議体も作り、当事者の声を聴き支え合う体制作りに町の福祉部局が尽力してきた。

しかしながら高齢者のケアラーと子どものケアラーは違う。学習会では

「ライフチャンスを平等に持ち、潜在力を最大限開花できるという子どもの権利が守られる視点が重要と訴えるものでした。子ども達は家庭に居る時間と変わらないくらい毎日の多くの時間を学校で過ごします。

学校にいる間、自分の情緒が解放されて自己肯定感が持てるならばその子は自らの生きる力を自然に育むことのできるセーフティネットを得られる。

 

町長は子育て世代包括支援センターを近隣自治体に先駆けて導入、 妊娠期から幼児期に渡るきれめのない支援の実現、リスクの早期発見・予防的なかかわり、産後児童福祉法による乳児全戸家庭訪問事業、保険センターの様々な発達支援教室の運営、また幼稚園保育園小学校と継続した相談支援を進めてきた。実際相談支援を受けて子どもへの対応が専門家の指摘によって変わったなどの成果も保護者から聴いている。子育ては家庭や地域の日々の暮らしの中で行われるものであり、良好な生育環境の実現、維持を図るために多くの関係機関が分断されず連携する体制作りが重要です。

全国的に、現在児童相談所が過重な受援者を抱える状況で様々な課題が浮き彫りになっていますがそれは乳幼児期の課題が持ち越されていることを暗示するもので現行の学校教育体制に福祉的要素がさらに必用なのは当然と言えるでしょう。

今後社会状況からさらに増えるリスクの高い子ども達を支えるために子育て世代包括支援センターの令和3年度の成果と課題、さらに小学校に引き続いて福祉の視点で子ども達を一本で支える体制について伺います。

 

 

  • 小中一貫教育です。子育て世代包括支援が日本に導入されたのはフィンランドネウボラの仕組みに学んだものです。生まれる前から幼児期までを包括的に支える仕組み。義務教育についてもフィンランドは日本と同じ6、3制であったがやはり9年間を通した一環教育に変えてきている。包括的長期的に支えるとは生き物としての人間の自然を思えば当然の事であるし、当時の時点でこの中地区教育地域で出来る最大のチャレンジであったと評価している。何もしないで済まされる時代ではない。8月の教育講演会では京都大学の教授である先生がこの20年を革命の時代と呼び、地域で共創する学校教育への気運の重要性が説明されました。川崎市で不登校0を実現した経験ある教育支援コーディネーターの招聘も含め二宮全体で連携して9年間の教科研究をされてきたこともかつてない努力であり、中堅の層が抜けていると言われる若い世代の先生方が連携して教材研究をされることやラディアンホールでの教員も保護者も地域の方々も一緒に教育の今を学ぶ教育講演会の開催も新しい流れだと評価するところです。

「二宮町施設一体型小中一貫教育校設置研究会」も当分5校で子ども達や地域の方々の現状はそのままにソフト研究、実践を続ける中、さらに激動する社会の様子も見据えながら二宮型の最善の選択肢を柔軟に考える場、つまり共創するためのプラットフォームであるということを確認させて頂きたい。

8月に開催された教育講演会では学校教育が革命というべき地点を迎えていることそして現在進められているODCEの理念の「協働し切り開く人材」育成に舵を切っているがむしろユネスコの教育理念「秘められた宝」というビジョンをもっと注力し、バランスを取るべきと言われました。私は膝を打つ思いでした。

現在おそらく100人はいるであろう不登校児童生徒と傾向を持つ子ども達は「秘められた宝を頼り」に、でもほとんどが小さな繭の中で毎日を過ごしている。是非とも子ども達のリアルな社会参加、新鮮な新しい風と学び,発見、そして人に出会い機会である彼らの学校を何としても創りたい。今、目の前の子ども達を幸せにする学校がその子どもたちにとってないのであれば、創らなければと思います。多様性を謳いながら私達は一つの型をまるで宗教のように子どもたちに強制してきたのではないでしょうか。町長は連携して支援体制を創ると言われた。しかし、一定の支援体制を今までも持ってきたが一向に増え続ける状況は変わらない。わたしはこのような考えで情報交換し、学校内の子どもが自分らしくいられる居場所作りについて提案を持っている保護者有志の団体とともに各校の校長と話し合いの場を持ってきました。学校側の立場でこの提案がどの様に感じるのか聴いてコミュニケーションを進めたいと思いました。

先生方は怒涛の毎日です。ましてやリスク管理の責任を負う立場は全体の学校運営に手一杯です。リスクの低い家庭が安心な状態で家で学習しているであろう不登校児童生徒の一人一人を支える手立ても見守るという範囲で、むしろ丸ごと人一人を支える福祉の領域あるいは生涯学習の視点で考えていくことも必要でしょう。今の学校にはそのくらいの幅広い器が求められているのではないでしょうか。學校に居づらい子ども達を様々に支える仕組みが必要です。まずは令和3年度の実績踏まえ、各学校にコミュニティスクールの一環で居場所が創れるような仕組みについて伺います。

 

コミュニティスクールです。

令和3年度施政方針にもありましたコミュニティスクール推進の先鋒である一色小学校コミュニティスクールは町長の回答にありました通り、現在非常に興味深い内発的な発展を見せている。「ユネスコの教育理念」秘められた宝〕に引き付けて一色小学校が今の教育の最大の課題である、不登校児童生徒の学ぶ権利の回復のためにどんな可能性があるか伺いたい

 

 

環境と風景が息づくまちづくり

 

  • 環境保全推進事業の内容伺いました。

是非町民の皆様に二宮町HP未来づくりガイドのページにアクセス頂きたいです。

子育て中の職員が町内の子ども達と保護者の方がたと一緒に考えて未来を創りたいという人間らしい情熱が伝わります。6月議会でもご紹介した環境づくりフォーラム(エコフェスタにのみや)の「山水郷~循環するわたしたち」に引き続き7月8月に行われた葛川のイベントも詳しく紹介されています。星槎学園の方々、エコフェスタメンバー、若者団体、の力を集め生活環境課職員総出で子ども達の筏体験を支えました。町内の竹林整備で出た60本の竹を活用したものです。

コロナでイベントが撤退する中、令和3年度から4年度にかけてエコフェスタに引き付けた子ども達の野外イベントは⒛回に上ります。「自然と子ども」まさにコロナ禍の中くっきりと湧き上がった大切なテーマです。SDGs,子どもの権利条約そしてユネスコの「秘められた宝」さらに最新のユネスコの報告書の3つの問「私達は何を継続し、何をやめ、何を創るのか」に繋がるアクションでした。子ども達はここ3年の感染症対策で様々な発達における機会を逸し、デメリットを被った。保健室が対応した子ども達の数を把握されているでしょうか?多様な野外の体験学習を推進すること。

環境と教育の連動、二宮の風土をがっつりと教育のフィールドにする施策。これはコロナ下の一つの二宮町の答えでした。如何お考えでしょうか。

 

気候非常事態宣言発令した自治体は

全国で50程度です。聖心女子大学の調査結果として以下を結論付けています。「国際的に教育が気候変動への適応と緩和の双方にとって重要なカギを握るという認識、地球規模の問題解決に中長期的に取り組むにあたり不可欠な見解であるのに国内の宣言作成過程に教育を重視する動きが少なったと。

実際に教育を検討した約2割の内訳が全て町村レベルであったこと注目されています

小さいほど行き届く。これは自然の摂理です。

また教育現場で活かされるべき宣言を地元の学校や大学に知らせているところは稀、さらに作成段階で意見が反映されたのは住民よりも専門家であったとのこと。自然災害の当事者や未来世代の若者の声を反映させることが喫緊の課題だと明言されています。

面白いことに最終的なこの提言は教室で学ぶことを学校、町全体で実現させるホールスクール、ホールシティアプローチが必要。また知識伝達型でなく社会情動的な学びや参加型の学びなど柔軟なスタイルで気候変動教育に取り組むことが訴えています。まさに二宮町はここに向かってきつつあると考えます。二宮町が発する気候非常事態宣言が生まれるまでのダイナミックな動きを如何に作れるでしょうか?

 

  • 東大果樹園跡地をこの町のシンボル事業として位置づけたことを村田町政の大きな成果と考えています。もちろん多様な方々が集まる協議は難航することが常識ですし、政策の実行には泥臭い様々な尽力が必須です。

しかしながら子どもと大人が学び遊ぶ場というスローガンを生み、二宮になかったプレイパークを実現したことや二宮の風土を活かしたまちづくりの先駆者である団体からエコミュージアムという提案が出されるなど二宮のオリジナルな価値を生む宝箱となってきた。

さらに「みらいはらっぱ」は子育て世代の一社法人と町内に縁を持つ企業が繋がる場となり、月一回のマルシェは二宮らしい人々の憩い遊ぶ場として奇跡的に子育て世代のまちづくりの感性を見事に引き出しました。二宮らしい公民連携の絵を描くことが出来た。公民連携の何が素晴らしいかと言うと、やはり生活の現場から立ち上がる想像力がエネルギーがあるということだと思うのです。特に私はさまざまなこども達が集まる居場所が運営されていますがこの可能性に注目しています。

お日様と風が豊かな居場所です。學校に行きづらい子どもたちにお出でよと言っている。一緒に居ようよと。「みらいはらっぱ」で展開される不登校児童生徒を支える公民連携の居場所は子育て包括ケアセンターや地域包括支援センターが届きにくいグレーゾーンの子ども、若者がアクセスする福祉のプラットフォーム川崎市の子ども権利条例、体現施設である子ども夢パークに匹敵するような可能性を持つと思うが如何か,

 

 

交通環境と防災対策の向上

激甚化する風水害の中、山林の崩落が立て続けに起きました。日本全国で皆伐 これ全部伐採するという意味ですが皆伐が行われたところの周辺で森林の崩落が起きていることが調査で解明されてきたところです。

吾妻山のリスクは自明です。頂上部分は皆伐されて農地になっていたところを公園として現在に至っている。地主が細分化し、コミュニケーションが進まない。

逗子市で崩落事故があり女子高生が亡くなるという被害が起こりました。

法律相談で弁護士に確認したところ、逗子の事案では崩落が起きた土地の地主、また借主であるマンションの持ち主、管理者、さらにマンションに住んでいる人までが賠償責任があった。

危機を訴える声があったにも関わらず不作為をつづけた。このようなことはありとあらゆる場面にあると思われますが、まさに崩落についてフェーズが変わってきたともいえるでしょう。6月の私の一般質問を機に町はHPで啓発する

ページを持ちましたが、山林の持ち主の責任について法律的に明確な位置づけを示しながら、社会的な意識を高める必要があると考えます。いかがでしょうか

 

 

戦略的行政運営

 

職員研修で町民と協働できるコミュニケーション、まちづくりの主役は町民であるという意識を醸成するための研修を進めてきたとのこと、大いに評価します。

 

国の財政は今後さらに厳しくなる。社会情勢は課題が積みあがったまま抜本的な解決が出来ず、最悪のフェーズを迎えている。自治体の生き残りではなく、住民の命と生活、未来を護るために町の戦略的行政運営は方針を変える時が来ていると思います。

水、食料、エネルギーこれの自給力を上げるという究極の生き残り戦略が自治体の重要な仕事と思います。

今まで何度も述べていますが、吾妻山の崩落を防ぐことと水を確保することは非常に繋がります。水を出さなくてはならない。谷戸は全て棚田に回復すべきでしょう。水を出すことと食料自給、農の復活の文化教育的意義も大きいです。子ども達にはバケツでなく棚田で稲を育てることを学んでもらもらいましょう。

野外で自由で前向きである時間が長いといじめは減ります。

森の幼稚園出身者に不登校はほとんどいないと聞きます。人間らしいコミュニケーションの力、人間のレジリエンスを高めるために子ども達を野外で育てなくてはならないです。子ども達の森を回復する動きも欲しい。

自然風土の力を活かす協働についてさらに職員の知見を高めていただきたいと思いますが如何か?

 

 

 

再再質問-----------------------------------------

 

 

最後の質問は各項目から教育と風土のレジリエンスに絞って質問します。

 

自治体の役割は自治体そのものの持続可能性でなく、主権者に最も近い政府として住民の生命・自由・幸福追求の権利を護ることにあります。未来を考え創る力が高齢化社会には難しいとしたら、つまり逃げ切ることが

公の創造力になっているとしたらそれは絶対に改めなければなりません。

 

子ども達の育成、及び教育も風土のレジリエンスも私達はもうその場しのぎの対処法では済まされない時点という意味で驚くほど似ています。要は自然、生き物なのだということです。よく見て感じて問題の根っこを引き抜くエネルギーが必要です。思い込みや考えを改めていくことなのだと思います。

 

6月に子育て世代の保護者が繋がった団体が町内の名跡であるお寺で日本初の世界で注目されるイエナプラン教育校の初代校長をお招きして教頭先生や教諭、コミュニティスクール、PTA,,教育行政、団体、保護者、など子どもたちに関わり創る立場の方々に個別にお声掛けしてお集まりいただき学習会を持ちました。そもそも日本は学校制度が敷かれる前に日本中の郷土の寺子屋があり、庶民の学問も進んでいた。學校は本来、郷土の自然風土、人々の文化から立ち上がるエネルギーがあった。もっともっと人と人でコミュニケーションを進めたいとの思いから興味深い寺子屋のような学習会となりました。講師役の前大日向小学校の校長は学校づくりはまちづくりと明言されました。いままさに戦争の時代が起こっていますが、以前戦争ジャーナリストの方が紛争の後人ががれきの中から最初にするのは学校を創ることだと言われました。社会がまさに混迷する中、私達がしなければならない事も学校を創ることでしょう。子ども達の数が減って未来を考えるエネルギーが少なくなっているとしたら本当に由々しきことです。

 

先生も子どもも自由になって風通しのよい学びの広場を創れたらよいと思います。9月30日と10月1日に同団体が主催する映画上映会が開催されます。「夢見る小学校」文科省選定映画です。まず子どもたちに幸せになってもらうすべてはその後に続くとの教育ビジョンで注目される長野県「南アルプスきのくにの村小学校」30年前から総合の教科のもととなった体験型学習と、子どもをランク付けする成績を付けない伝統ある長野県伊那小学校、世田谷区立桜丘中学校の成績付けず画期的な一人一票の信頼をもとに子ども達の創発を活かす夢見る中学校の子ども達の学びの様子を取材したドキュメンタリー映画です。

 

ラディアンホール2日間の上映で二宮だけにとどまらず近隣市町の先生方や子どもたち、保護者、地域の方々、子どもたちに関わる多くのの方々との議論を喚起することになります

 

このような動きとここ20年を教育の革命のときと説明頂いた京都大学の小松郁夫先生とはじめられた二宮町施設一体型小中一貫教育校設置研究会が協働で議論を進められたら、さらにともに創る輪が広がると思います。

このようなボトムアップとタグを組んだ二宮型創造のプラットフォームを創るべきと思います。創る力があふれる二宮独自の子育て世代のネットワークを活かせます。如何でしょうか。またそうすることで例えばイエナプラン教育協会主催の研修制度などとも交流が生まれ二宮型へのコミュニケーションの可能性が広がると思われます。二宮で働きたいというような先生が出てくるような二宮に引っ越したいと思う保護者がたくさん出てくるような。そんな学校を夢見ます。

 

 

コミュニティスクールに可能性があるのは仰る通りと思います。是非地域ごとの鉱脈を引き出して頂きたい。。小さな自治体ほど本質的な視点が生まれやすいのではと感じるところです。これは学校規模でも人間のコミュニティでもそうでしょう。二宮に今すぐにでも大きな学校を一つに統合すればよいというのはあまりにも洞察力に欠けた思い付きです。子どもたちに寄り添い、さらに対話を重ね信頼関係を築き各校に個別最適にいられる子ども達の居場所を創って頂きたい。現在の出来る限り少人数の学究を運営する二宮の教育方針は是です。

更に不登校の傾向の強い子どもたちに風通しのよいしかし個性を存分に伸ばせるような異年齢クラスを実践するべきと思います。公が準備した教育支援室やまびこはどうしても学校復帰を前提とした施設でビジョンが伝わらない。多様性をしっかりと公の学校が認める環境を準備するべきです。実践事例はいくつもあります。是非子ども達と一緒にそして学校全体の議論も巻き起こしながら一人一人が大切に尊重される場づくり。民主主義の言葉でいう社会契約を行って頂きたい。先生と子どもたち自身自ら参画してルールを創るということです。

世界的に民主主義の危機の時代に遭遇する中、悲観にくれることなく日本の未来を創る子ども達と一緒に危機に立ち向かう力を学ばなくてはならないフェーズに来ています。畏れることなく対話をしたいです。考えて作ること、この最も大切な仕事を子ども達と分かち合いたいです。

民主主義で民主主義の学校を創ることこれを進めていただきたいと思いますが如何でしょうか。

 

環境

 

吾妻山は二宮町のシンボルです。

6月に町内NPOの主宰する大地の中の空気と水の流れに係る映画上映会がラディアンホールで開催されました。400名の来場者の熱気に包まれた会場でこの目に見えない大地の中の植生の根と空気と水、微生物と豊かに展開する土壌の本質を学びました。

 

吾妻山の絶景は海に迫った地形からの360度の地球を俯瞰するパノラマです。行政の役割は平凡な観光に落とし込むのでなく人間の施策、まさに未来に向けたSDGsを俯瞰する視点をこの町に引き付けることです。

1昨年のどんぐり育苗イベントから昨年、今年のエコフェスタにのみやからこの夏の山林整備で出た竹数十本を使った子ども達との筏イベントまで述べ千人の住民の参加でひしひしと人々が地球規模の命の再生に繋がる時代を感じました。。

 

山林所有者との適正管理の啓発や減災型のつまり災害を未然に防ぐための風土管理について里山保全の団体との連携を後押しするとの答弁がありましたが、すべての施策の根幹にある常識を変えていく必要があると思いました。

それは「自然を管理する」のではなく「自然の力を活かす」ことにシフトする。

自然をよく見、わかる学びを進めるということです。

本9月議会ではエコミュージアム構想が陳情で提案されましたが町内の新規農業者、新旧里山保全団体、さらに東大果樹園跡地、事業、さらに一色小学校に代表される農を取り入れたコミュニティスクールの取り組み、そして1000人を動員した町の事業でもあるエコフェスタ等の尽力の盛り上がりはこの町の風土に根ざす根本理念を深堀して自然と人間との関わりについてこれからのビジョンを明らかにしてきたと強く感じるのです。風土の再生は命の再生、地球規模に繋がる日本が打ち出すべきビジョンです。

行政が総合計画基本構想に数十年前の町民憲章を選んだことは実に象徴的です。条例を超えた憲章レベルの通底する理念の深堀が必要です。コロナ下身を削って駆けずり回った行政であったと思います。

ここで何を学んだか、何を選んで世界と繋がるのか。ことの本質を見極め戦略を持って町民との学びに真剣に取り組み、基本計画に盛り込むべきですが如何でしょうか?

 

 

要望

予測困難な時代をどう生きるか文科省が繰り返してきた言葉です。

先見の明がありながら効果的な変革が出来なかった。

日本の子ども達の今と未来を憂う中で

二宮町は文科省の用意したメニューから小中一貫教育を選び各學校、地域とコミュニケーション取りながら二宮型小中一貫ソフトを創りつつあることがわかりました。さらに深堀して不登校の子ども達の本質的な問いに全身全霊で答えてもらいたい。彼ら、そして家族は真剣に悩んで闘っています。これは大きなアラートでありながら貴重な変革への種です。秘められた宝を活かし、幅広い子ども達のセーフティネットになる。

そして既存の思い込みのヴェールを自然の力ではがし本質的な政策を打ち出してきた女性政治家のフロントランナーの一人として村田町政の住民が主役であるまちづくりの集大成に到達していただきたい。何よりも教育です。大人も子どもも対話して創る。

子どもの人権を守る民主主義の新しい二宮型学校のソフトとハードを子ども達、住民、教育行政、福祉、生涯学習連携して作って頂きたい。二宮町内の山林の植生と土壌の回復に係る学びとともに、新たな自然の、命の力への本質的な理解を進める二宮町町民憲章の進化、子ども権利条例、気候非常事態宣言の確固とした理念を創ることと結果として同時進行となるはずです。

これは私達が町レベルの規模で存続する価値の証明であり、懸案の新庁舎建設、学校施設、公共施設建設に係る重要なソフトの構築になることを確信しています。