令和4年度修正予算討論
令和4年度予算委員会は白内障手術直後であったため傍聴委員として参加しました。最終日は5対1で否決。非常に驚くとともに本会議可決のために二宮委員長の提案した修正案の賛成討論を準備しました。是非全文をお読みください。
私は令和4年一般会計修正案、4特別会計に賛成の立場で討論します。
3月2日に総括質疑をして喫緊の課題である教育と福祉の連携についてはスクールソーシャルワーカーの増員、一色小学校の個別最適なチャレンジングな教育を小中一貫教育の土台の上に検討し学区撤廃すること、子どもから大人まで、対話しながら平和を希求する気候異常事態宣言を町として発出すること、各種計画策定には何よりもプロセスを尊び混迷の時代に広く深く公民連携を学び、子ども達を育む町を創る意欲を町長に確認しました。引き続き予算委員会を傍聴し、委員から多岐にわたる質問に行政の丁寧な答弁有り、また二宮委員長の的確な進行で二宮町議会も女性町長とともに県西一帯を見渡した中でも女性議員の数も増えてきており政治、経済、教育多くの分野で日本の面影失墜の状況に一石を投じる可能性があるのではと一縷の望みを抱いたところでした。
町内では実にさまざまな住民発のチャレンジは磯の様な盛り上がりを見せつつある。東大果樹園跡地でのボトムアップを町が見守る形での社会実験では子どもと自然をテーマに社会が取り残した不登校児童生徒やゲーム漬けの子ども達の遊びに、対案として大人を巻き込む遊びの居場所の創出が跡地とみらいはらっぱが連動する形で生まれている。居場所として福祉分野の全国規模の助成事業となるなど成果が見られるところです。今まで不足していた小規模多機能型高齢者福祉施設が二宮町にもたれ、こちらも子どもから大人までの福祉村を希求する二宮生まれの新しい法人が運営されます。みらいはらっぱとの連携での相談事業が先日のイベントでも持たれていました。様々な連携を生むことが期待されます。連携こそがSDGの本旨です。
本予算には今まで懸案事項であった様々な施策が盛り込まれています。HPのリニューアル、施設再編、防災アプリ、デジタル推進、パートナーシップ宣誓制度、小児医療費助成の所得制限撤廃、有害鳥獣被害対策、一級町道18号線他の整備費、消防庁舎の改修、高機能消防システム整備、消防団員の待遇改善、ヤングケアラー、学校施設に係る整備等が盛り込まれており議会としては一日も早い施策の推進を応援するべき予算です。
しかしながら委員会決議は5対1で否決。予算委員会を傍聴しましたが、委員会での議論にそのような論旨はなかった。しかもマイナスのエネルギーを発散させるような非建設的な批判の言葉が討論としてこの議場で発せられたことは大変遺憾でした。
税を投入して持たれている議論の場に私達は責任を持たなくてはなりません。昨日も福島に大型の地震が起きました。村田町政は今後起こることが必至と言われる大型地震に備え懸案であった庁舎の建て替えを首長として初めて決断し、町民と対話の場を持ち、サイレントマジョリティの意見の掘り起こし3人の専門家との対話型ワークショップを企画、ラディアンホールで公開シンポジウムを持ち、さらに基本計画を見直し葛川の浸水を訴える声と県のハザードの見直しにより最終案として新庁舎・駅周辺公共施設再編計画を編纂、議会に提示しました。さらに長年の懸案であったホテル撤退を実現、跡地に汎用性の高い転用しやすい多目的施設の設計費が計上されました。後ろの崖に寄りかかる驚くべき形で建設された元町老人憩いの家とまたさらに長年懸案であった仮住まいの社会福祉協議会との按分する施設利用込みの提案です。2階建てのデザインビルド形式の安価な施工を想定しているが県道沿いのかつての風景を刷新する建物であるから慎重にデザインを考えることなど柔軟な検討の余地はあり、地域住民の避難場所の確保としても通いの場はもちろん、子ども若者含む多世代の居場所として転用、活用される様々な効果が見込め賛成するものです。しかしながら二宮委員長がこれを除いた修正案を出し予算を通したいとの提案に、私もこれがあまりにも急に出されて町民に説明できないとする議員の考えを想像することは出来るため、何よりもこの重要な予算を通したいと思い賛同しました。今回県道と国道に挟まれるこれもまた長年懸案であったさびれた商店街含めたエリアの活性化に資する計画が示されています。これも町民からの新庁舎だけでなく、もっと広い鳥瞰したグランドビジョンを求める声に応えた提案です。行政は当初計画していた新庁舎建設に係る3億数千万円の国の交付金を逃したことから財政基金積み立てに係る計画変更の説明がありました。基本計画を反対してきた議会の責任のあるところです。議会は年間5000万円もの予算を投じ運営されています。この小さな町の二元対立型の政治に係る費用対効果について町民は疑問を持つことでしょう。もちろん合意形成を優先する立場を私も是としました。行政は長年の経験と専門家の智慧も借りて計画を創り提案している。議会は今を生きる町民意見を背に最上の着地点、最高のセカンドオピニオンを探らなければなりません。対立的な非難を浴びせるだけでは子ども達のいじめがはびこる学校環境と大人たちの信頼と連携して創る力の欠如が相関関係にあることを見せつけられる思いがします。公教育に地域の政治を基礎に未来にわたり社会的な課題解決のイノヴェーションを起こす人材を育てる力を求めなければなりません。新庁舎建設に係る合意形成が数年に及ぶことは全国の事例からも普通の事です。信頼を持って対話し落としどころを探し続ける努力が求められ村田町政は尽力してきた。ここにきて社会はさらに激変し、今後見込まれる国家予算や人口変動から例えば総務省の考える中井町との合併の可能性も濃くなる。激甚化する風水害と巨大地震は目前のリスクでシェルターになるような大きな耐震機能を持つ建築物建設は総合的な観点からも重要で神奈川県とは有効なコミュニケーションをとっていただきたい。そして最善のセカンドオピニオンを研究頂きたい。
日本は幸せ度が非常に低く、特に子どもについては自殺率がトップであることなど最低のランク付けをされている。日本のすべての大人はなんとしてもこれを食い止めなければならない。予算委員会で学校、コミュティスクール全てが子どものためにあると力強い提言が複数の議員から出されたことも印象に残った。教育立国を目指すことが日本の進む道であり、子ども達を真中にデジタル推進も福祉との連携、地域との連携すべてを今後柔軟に深堀し新しく創り続けることが求められる。基本的な予算を一日も早く執行し、力を集めて運営に最大の関心と協力、注力がしなくてはならない。町と議会が自ら含めて横断的に学びの個性化、真に生きる力、協働するための心と言葉を学びながら戦略的な行政運営をされることを願います。
最後に5歳から11歳までの新型コロナワクチン接種事業が始まりますが積極的接種勧奨をするべきでないことはこのところ世界中で集まってきたデータと科学者による論文でも自明です。国分寺市の通知書には接種の効果、安全性について国が詳細をしめしていないことが明記されています。
第75回厚生科学審議会の資料によれば、新型コロナワクチン接種後の副反応報告は30,714件、そのうち重篤なものが6,370件です。接種後の死亡は10代が5人、20代が27人。重篤者のうち10代は387人、20代は713人です。その症状は歩行障害、意識障害、呼吸障害、排泄障害、小腸炎、視力低下、複合性局所疼痛症候群、脳炎など未回復や後遺症とされるものが多数あります。
町長は新型コロナワクチンのリスクコミュニケーションに係る書籍をラディアンに配架、総括質疑の答弁では子宮頸がんワクチンについても全国の二宮含む先進自治体が接種者追跡全員アンケートを取った結果を閲覧できる体制を確約、厚労省のリーフレットに追加のリスクに係る情報を付けることを明言しました。保護者の皆さんが情報収集と的確な判断を示され一人でも生涯苦しむ子どもと接種の後悔にさいなまれる家族を減らしたい。二宮町がHPに5歳から10歳には努力義務がないことを明記、現在コロナワクチン副反応被害者救済の手続きに寄り沿っている状況も伺いました。接種後の副反応被害救済の窓口を解り易く設置し受援者を増やすことを要望します。子ども達の社会的心身症のケアにも一層の施策を求めます。
介護保険特別会計については地域支援事業の強化が図られており、移動についてさらに住民との協働関係が進むことを評価します。国民健康保険特別会計についても子どもの均等割り減額、効率的な重症化予防と医療費適正化を推進と明記あり、制度改革による調整も適宜されていると判断し賛成、下水道特別会計も激甚化する風水害の対策が盛り込まれていることを評価、後期高齢者医療特別会計も妥当と判断します。
以上。