世界銀行 久保田理恵子さんのサイエンスカフェ2

「海洋プラスティックはどこから来ますか?」必ずテーブルを囲む参加者に問いかけ出力させる理恵子さん。

「8割が川です。しかも途上国の。日本も昔は川や水場にごみを捨てていた。流れるのでみえなくなるからです。途上国ではゴミ収集車が目の前に来てても川に捨てる。」途上国のごみを川に流さない暮らしを支えることが肝要。

日本から海に流れるプラスティックゴミは年間6万トン。レジ袋が多い。レジ袋は海の生き物の内臓に張り付き出てきにくい。分解性プラスティックは海では分解されない。レジ袋を有料化したことは使わない選択肢のために有効だが環境政策としての有料化は目的税として分解できる素材の研究費に充てるなどの仕組みを諸外国は持つのに日本は化学系企業の力が強く制度的に未熟。

グレタ・トウンベリさんは「もっと科学者の声を政策に活かせ」と訴えている。

政策決定は科学者の声を聴く場とは別になっている。科学的データと政策を同じ場で議論すべき。

また政策に反映するための科学的なシンクタンクが必要だが日本は銀行や企業に所属する者が多い。独立系のシンクタンクが必要でファンドレイジング協会という課題解決のための色のついてないお金を募る仕組みがある。

クラウドファウンディングも優れた仕組み。

日本のコロナ政策は研究者は政策決定者のオーダーに併せて研究し、専門家は助言するだけという状況だ。

科学者が決定の場にいて一緒に議論の場につくことが有効。

「プラスティックゴミに係る国際条約がどの様なプロセスで展開し、本当に2年で出来るか注目していてください!」

マルチステークホルダーに参加している意識が重要だ。

私達は世界条約を創るチームだ。

世論を創るのは主権者であるわたしたちなのだから。  続く。。