「はじめまして、子どもの権利条約」展開催しました

1月7日から9日までラディアン展示ギャラリーにて「はじめまして、子どもの権利条約」展を開催しました。

同名の絵本を出版された前早稲田大学教授川名はつ子先生の講演と先生と研究を進める十文字大学講師矢野景子先生の子ども向けアートワークショップを最終日に開催しました。

展示ギャラリー壁面に大判のスエーデンの画家チャーリー・ノーマン氏の素晴らしい条約毎に描かれた挿絵のパネルは、五感を通して人々に子どもの権利を訴え、またそれを大切に思う世界の進歩の歴史が伝わる空間を作り出しました。この版権を買い取り、国内で無償でこれを使った啓発の場を創られてきてている子どもの福祉、権利の研究者として長年尽力されてきた川名先生のお話は、子ども達への思いにあふれていました。

実際の子どもたちに寄り添う居場所を退職金を投じて専門家の方々と運営されるお話が印象に残りました。

ヨーロッパの先進国の多くが条約の体現する法律を整備し子どもの権利を守る国として進化してきたこと、特に北欧は教育、福祉の体系を抜本的に見直しいまや子ども若者の幸福度、政治参加、GDP含め社会力の高成長を遂げています。

今、二宮でボトムアップで起こっている個別最適に一人一人を発達支援の視点で子どもの自然に根差して応援しようという動きに参画する大勢の方々と円卓会貴重な意見交換の場となりました。

矢野先生の子ども達の一人一人の内発的なプロセスを重んじるスタンスや川名先生の母子手帳を進化させ、福祉的な一本の線で子どもが大きくなるまで情報共有して支える手立てに使っている国内の自治体の施策など興味深く聴きました。

二宮町は総合計画や環境基本計画を子ども達の参画で創ると記者発表しました。しかしながら行政も私達も子ども達に丁寧にプロセス含めて「聴いて対話し創る」技術、力量を持たないでいることを痛感しました。

貧困が広がり子ども達の成長環境を阻害しています。先日のスクールソーシャルワーカーの聞き取りでは朝ごはんの子ども食堂が必要と議会委員会に面と向かって言われました。子どもの食を支える場、子どもの避難できる場、子どもの声を聴く場、子ども達を応援する多様な居場所が必要です。学校現場を福祉の視点で支えることも必要です。

子どもの権利条約を批准した国として今こそ「子どもの権利」を深く研究し未来に投資する崖っぷちと言えるでしょう。

今日の学びをさらに進めていきます。子どもの権利に係る条例を自治体で議論しなければなりません。

このパネルは子どもの権利条約を日本国内で啓発する場のために無償で貸与されます。