デンマークの幸せで持続可能な社会づくりその3・人生の学校フォルクフォイスコ-レ

フォルクフォイスコーレはとても興味深い学校です。1844年本意でない流れに巻き込まれ国家財政破綻の危機になったときに西側から民主主義の波が押し寄せてきて立憲民主主義憲法制定される。農民が民主主義を学ぶ学校が必要で過去から学び正解を得る学校でなく、今と未来を学ぶ実験の場である学校が作られた。グルントビー博士の民度を上げる福祉の国づくりの思想が大きく国の行方を牽引した。民主主義をしっかりと学び、出来るだけ多くの国民が話し合って国の事をきめるために進められてきた。いつでもだれでも人生、社会を学ぶ民主主義の学校。

ロラン島では義務教育の前まで伯爵家が教育を受けた人の方が幸せの連鎖を生むこと、心の安定、働く意欲など大人の幸せに繋がるとの認識から独自の教育システムを作っていた。フォルクフォイスコ-レは全寮制で共同生活をしながら人々が出会い独自の研究や施策を続けながら結果として自ら考え、創る人を増やし民主主義を磨いてきた。公教育ではないリカレント教育として半分の国庫補助でありとあらゆるテーマのフォルクフォイスコーレが全国展開し国内外から3万人が学んでいるそうです。

ニールセンさんはロラン島に食のフォルクフォイスコーレを創る準備を進められています。世界の人々が食料を分け合うには如何したらよいかを考え

◯大地と食

◯食のガストロノミー

◯微生物と分子の力

◯食の社会的一体化

をテーマに多様な人々が出会い、研究する学校です。デンマークは2030年にはプラントプロティンの国となることを目指している。

豚肉の輸出が主要産業の一つでありながら海抜0メートル以下の土地を持つ国であることから地球温暖化を食い止めたい。またエネルギー、水、食の自給を推進しロシアやアメリカに取り込まれないようにすることを目指している。

デンマークは今や世界一美味しいレストランが集まる国として知られるようになり、ニールセンさんはロラン島の食のフォルクフォイスコーレ立ち上げに向けて理事として尽力されています。

 

新しい学校、人生の学校フォルクフォイスコーレ。

「ギャップイヤー」という考え方。

人生の中で立ち止まり世界を見渡し見極める時間、すべての人に開かれたリカレント教育。

日本にも必要ではないでしょうか。

...