香害等化学物質暴露について危機感を

 

神奈川ネットワーク運動では香害化学物質プロジェクトとして調査を進めています。

2月の学習会ではアレルギー症状が環境への化学物質が増大したことへの警告として危機感を持って対策することが喫緊の課題であること、諸外国ではすでに規制が進んでいるのに日本では緩和が進む傾向があること、何よりも妊婦、母乳について最も化学物質が蓄積することに戦慄を覚えました。胎児、乳幼児、子ども、体の小さい人たちを真中に据えた政策転換が必要です。調査結果を運動に繋げていきます。

新たな製品開発によって最近問題が出ている香害については複数の保護者、住民から被害の訴えを聞いています。イソシアネート等の有害化学物質の化学物質によるリスクについて、皆が知る必要があります。3月議会で学校の給食の割烹着についての香害の指摘に村田町長は「そんなのは生易しい指摘だ。ドラッグストアの棚にはずらりと化学物質由来の製品が並んでいる。こんな社会の状況なのだ。」と答えました。

二宮町は文科省、環境省の基準に沿って運用している状況で学校や学童の現場では石鹸使用が定着しているようですが、給食センターでは合成洗剤が使用されており、業者にまで理念を持って徹底するためには町独自の化学物質対策マニュアルが必要です。

相模湾の広域の海岸の松の虫よけ対策のネオニコチノイド系農薬使用についても調査し規制が必要です。連携した調査、啓発、条例、マニュアル作りを喫緊で進める必要があります。すでに各国で禁止されているグリホサード使用の除草剤は普通に店頭に並ぶ状況です。

2020年4月1日から環境省は水道水の水質基準項目及び水質管理目標設定項目を見直しました。六価クロム化合物について基準が強化される一方で緩和される農薬もあります。発がん性の有機フッ素化合物は新たに基準が設けられました。近年原水、また浄水からも検出されていたそうです。

今世界はコロナウイルスに戦争の様相を示すが、免疫力を高めるためにも化学物質曝露について同様の危機感を持って子ども達の成育環境を作らなければなりません。

 

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