変わらなければならない学校から!

変わらなければならない学校から!

小中一貫教育の説明会を聞きながら本当に思った。
新庁舎の議論と当に重なる「子ども達を育てる共同体のグランドヴィジョン」が欲しい。

生活クラブの機関誌「生活と自治」8月号特集記事「暮らしに近づく戦争の空気」に続く新連載“ロードマップその先に続く明日へ” 初回で取り上げられた「イエナプラン」。
オランダを中心に実践が広がった「誰もが豊かにそして幸せに生きることが出来る世界をつくる」という建学の精神のもと2019年4月長野県佐久穂町大日向に日本で初めてイエナプランを取り入れた学校が開校した。8割が県外からの移住者。「子どものあるべき学びの姿に賛同した」
子ども達が一人一人違うことを大前提に置く。
人間は生まれながらに凹凸している。一人一人が個性を持っているからこそ皆で作り上げる結果がオーケストラのように豊かになる。クラスはファミリールームとして異年齢学級、教室はリビングルーム。
山、川、地域の歴史、文化自分の育ったふるさとの山河を愛する事で国際化やグローバリズムを言葉でで伝えるよりももっと豊かな物が人間の中で育つとは世界各地で学び子育てしてきたリヒテルズ直子さんの言葉。20年前から日本に取り入れたいと活動してこられた。
2022年には広島でイエナプランを取り入れた公立小学校が開校予定。
「出る杭は伸ばして磨けばいい」「自分でデザイン」「学校は地域の共同体」「争いを解決する人を育てる教育」

紛争地を巡るジャーナリストが話した言葉で忘れられないのは「紛争が終わりがれきの村から人々がまずつくるのは学校なんです」日本の学校の祖先は市井の中から立ち上がった寺子屋であり、最初の学校は東京遷都の時大阪商人達が次世代のために作ったと聞いている。2回の世界大戦を経て、欧州では自分の頭で考え協働する人間を育てることの大切さに気づき人間本来の姿に向けて様々な教育への関心が高まった。教育の自由こそ重要とするオランダではモンテッソーリ教育、シュタイナー教育等個性豊かな教育が普及したが「イエナプラン」はその一つとして定着し200校以上の小中学校が開校し、81年施行初等教育法でも「人類と世界に向けたオリエンテーション」という総合科目として教育制度そのものに影響を与えてきたとのこと。

教育には大志が必要。当に私達のグランドヴィジョンだ。
8月24日のラディアン展示ギャラリーにて「まちづくりカフェ~風土・人・子どもの今と未来のために~」
を企画しました。

大きな方向性の転換には小さな智慧がたくさん必要です。
若い皆さんと対話し考えたいです。
ある若いお父さんからフィンランドの教育の情報も頂いています。
材料として提供できるよう勉強しておきますね。