子ども達を包摂し個別最適に応援する教育に向けて
不登校児童生徒が増えています。
一人一人事情は違いますが、彼らが発しているサインは決して個人的なものではないと思います。
デンマークの民主主義のあり方を学びましたが少数派の意見を吟味することの価値は社会全体の力を高めることになるからです。
「公立の学校に包摂する居場所をつくる。」
このことは保護者有志10名の方々とイエナプラン日本教育協会代表理事の方とオンラインでお話で出てきた新しい方策で、現在広島県教育長{保護者代表で図書室の居場所作りを実践された}が県内で動きを起こしている事例も伺いました。
その後様々な先進事例について情報共有を続け、私達は各小学校の校長先生に現場の学校側は私達の考えをどう受け止められるか対話の場を持ってきました。2時間に及ぶ回もありました。私達は子ども達を応援する仲間なのだというスタンスの連帯する場は非常に大事だと痛感しました。行政と住民は対立型の組織ではない。「鎧を脱いで対話し落としどころを探す。みんな子ども達が大好きな人たちなのだから」これは富山大学小児科講師でコロナ対策について教育委員会と新型コロナウイルス対策協議会を立あげられた種市尋宙先生の言葉、またデンマーク在住のジャーナリストニールセン北村朋子さんの言葉でもある。
校長先生型のお話を聞いて感じるのは学校は大勢の子ども達の対応で精いっぱいということです。20人クラスなら一人一人が見れるがそれ以上の人数ではとても無理なのです。やはり少人数学級は国が進めなければならない。
今の体系の中ではコミュニティスクールが可能性があるとのこと。
二宮町では各校のコミュニティスクール化を進めてきました。子どもはそもそも地域で育てるもの。私達は学校にすべてを預け過ぎていたともいえるでしょう。個別最適を後押しするのは地域の力が必要だし、学校外の資源を活かして子ども達を育てるのは当たり前の事。それこそ自然の力、人間の力でしょう。実際PTA 会長のかたがたや、コミュニティスクールコーディネーターの方がかつてない子ども達へのエールの形を実践されています。
二宮町は川崎市で不登校0を実践された吉新一之氏を教育力向上アドバイザーとして起用しました。「対話し誰一人取り残さない教育は子供だけでなく先生も癒す。學校の強みは集団にある。」と議会教育福祉常任委員会の勉強会で力説されました。
議会教育福祉常任委員として7「社会資源を活かした子ども達の居場所」をテーマに学校内の居場所の実践校、茅ヶ崎浜須賀中学校視察、星槎学園、町内フリースクール「とどまる」、二宮町教育委員会「やまびこ」をヒアリングした後、吉新先生のお話も聞きました。「学校の強みは集団、包摂する誰一人取り残さない生徒も教師も癒される対話的な集団をつくる」との意欲を情熱的に語られました。実際低学年の教室には「包摂の場」が出来ていて感心しました。
一方前校長で教育委員でもあった原道子先生が「はぐくみみ塾」とともに注力された「発達支援教室」では研究者星山先生と継続的な講座での学びを関心のある保護者の方々に広めました。その学びを活かして二宮の社会実験場である東大果樹園跡地、みらい原っぱでさらなるチャレンジも同時進行で起こりつつある。
二宮スタイルの教育は行政も住民も議会も多角的にしかも包摂的に進みつつあります。
議会が推進力に資するよう研究します。