にのみやこども食堂便
2020年4月中旬、コロナ下学校休校中の給食のない期間の長期化を受けて教育委員会と給食復活の可能性について意見交換をし見通しが立たないことを確認しました。かねてより相談を受けていた町内子ども食堂団体と協議し、町民団体「にのみや子ども食堂便」が立ち上がりました。町民活動推進補助金、生き活き市民基金コロナ緊急対策補助金を充当しフードバンクかながわと町内有機農業者の寄付物資を繋ぎ、昨夏子ども食堂を共催していた事業者にお弁当調理を委託、給食相当価格のお弁当の宅配事業を企画しました。教育委員会の全児童生徒1800人宛メール便でチラシを配布頂けるという教育長及び教育部長の確認があったことが大きいです。学校教育現場は全ての子ども達と繋がる重要な場で コロナ後の子ども達の成育環境のセーフティネットの鍵です。
メールでご注文いただき⒑数人の配布ボランティアの方々の協力を得て給食再開までの約1カ月間感染対策を徹底して事業を展開し合計849個のお弁当を子ども達の居るご家庭へ届けることが出来ました。
人生経験豊かで愛あふれる配布ボランティアの方々が子ども達とご家庭にアクセスしました。可愛いお手紙をもらうなど交流がありました。
「助かります」「ありがとうございます」と言われ勇気を頂きました。食堂便のメンバーもかつてない一歩を踏み出すのに
さまざまなリスクを想定し緊張の連続でした。それでもやるしかないと考え実践するとほかの子ども食堂団体や有志の方々が支援を申し出てくださいました。ある農業者の方は9軒の有機農業者を繋ぎ野菜を寄付を継続されました。以前野菜を提供すると約束下さった元福祉課の部長がお米をたくさん寄付くださいました。タウンニュース社が大きく取り上げてくださり、町内外の方が寄付を申し出て下さいました。まさに子ども達を真中に人々の縁が繋がることを実感した事業でした。
また一般社団法人Jミルクが農水省、・独立行政法人農畜産行振興機構と全国の酪農乳業関係者と連携した牛乳の無償提供を子ども食堂団体として受けました。しかしながら子ども達がいつも給食で飲む地元の牛乳パック240個が一度に配布となったため急遽全学童と外国籍の子ども達の学習支援を行う団体に繋げられたことも連携のトピックでした。学童や学習支援の団体とは何度も協議している間柄でした。
顔が繋がるということ、信頼は非常時の力です。
学習支援団体の代表の方は今会えないでいる子ども達に牛乳を届けることで繋がることが出来ると喜ばれました。
夏日だったので学童の子ども達は懐かしい給食の牛乳に嬉しい笑顔を見せてくれたそうです。
ネット事務所は事業者が作ったお弁当を配布ボランティアへ配布する詰め替え施設として保健所の認可を得て活用され事務所でルート作製や注文振り分け、配布者シフト等事務作業の場として活用いただきました。
行政は6月議会に就学援助費対象家庭への給食費を独自で給付する補正予算を上程、想定よりも早く6月中旬より給食を一部再開し2週間後完全再開しました。また国のコロナ交付金を充当してすべての児童生徒の給食費を2020年9月から12月まで無償にすることを8月4日の補正予算で上程、議決されました。
子ども達を真中に食を社会が連帯し支えることを町民の方々と繋がりさらに推進していきます。
にのみやこども食堂便は継続事業として8月10日よりフードパントリーを始めます。