映画「夢みる小学校」上映会報告
映画「夢みる小学校」上映会は9月30日と10月1日の2日間で約千人の参加者が。
そして最後には会場が拍手に包まれました。
主催はニーノプラン研究会 子ども達が個別最適な教育環境で生き生きと一日一日を過ごせるよう、教育現場を応援し、一緒に考え、創りたいと願う保護者有志のすそ野の広い仲間です。
校長先生型がたとの対話から、教育長、町長とフラットに意見交換する場を創ってきましたが6月に桑原先生の学習会に続いて日本国内の子ども達のためにチャレンジする3つの学校に取材したドキュメンタリー映画の開催となりました。ダイレクトに子ども達の学ぶ姿からたくさんの方々が考え、次に進む道を描いて見せました。
南アルプスきのくに子どもの村小学校、長野県の公立の伊那小学校、世田谷の公立の桜丘中学校に共通するのは成績を付けないということです。茅ヶ崎市の小学校でも実践されています。子ども達をどのような目で観て育てるか、スタンスが大きく変わります。興味深いことに桜ケ丘中学では成績、期末テストをなくしてから学力レベルが上がったそうです。
「南アルプスきのくに子どもの村小学校」では授業は完全アクティブラーニングの複数のプロジェクトで子ども達がチームで対話と実践と研究と調査を積み重ねどっぷりと「創る」に没頭します。対象は生き物、食べ物、建築、様々です。先生は仲間でありファシリテーター、職員室に暖かいリビングルームのような交流があります。
伊那小学校は伝統的に動物を飼育する全てを子ども達が行います。小屋も作ります。試行錯誤の連続ですが心は動物にまっすぐに向かい、まさに命の生きた学びが展開されます。
桜丘中学は生徒会が決めたことは実現するということを校長が契約。民主主義の学校が展開されます。
定期テストや成績をなくすのも生徒会の提案でした。「子ども達は自由にさせればおのずと良い方向へ向かう」
人間同士の信頼関係が土台です。
木の国の村小学校の校長は「責任というのはずっと一緒に生きていくということ」と上映後に流された番外編の中で語られました。
再度この映画を学校で上映できないかと考えています。
小中一貫教育、コミュニティスクールと今ある枠組みの中で精いっぱい尽力してきた二宮の教育行政です。
いまこそ子どもの側に真剣に立って、本当にこれが良いとみんなが思える地域ぐるみの文科省の言う「共創する教育」を実践するときではないでしょうか。