安保関連法案廃棄を求めます

2015年9月11日 10時43分 | カテゴリー: 活動報告

安保関連法案廃棄を求めます

名だたる憲法学者の方々が違憲という判断を表明していることに与党の方々より、学者は議論を巻き起こすのが仕事というご意見ありましたが、学者の仕事は真理の探究であります。故に学者の意見は重いと考えます。

また違憲の判断は最高裁の審判を待つべきとの意見もありましたが、最高裁は民主主義の一部であり、私達一人一人がどう考えるかということが非常に大切なことです。

なにかを言うべきでないあるいは言ってはいけないということは、生命、自由そして幸福追求に反することになると考えます。

集団的自衛権行使容認の閣議決定から日米ガイドラインの再改訂、11本の安保関連法案の衆議院強行採決まで僅か10ヶ月でした。8月までとのアメリカとの約束を実現するために国会の議論を軽視し、憲法を小手先で解釈改憲することは国民の付託を裏切る違憲行為です。

政府は積極的平和を連呼します。

積極的平和という理念を1969年に世界で初めて提唱した、オセロの平和学者ヨハンーガルトウング氏を危機感を感じた日本人がクラウドにより資金を集め、招待しました。8月に来日されたガルトウング氏は、日本の各地で日本が良い軌道を見いだせていないと講演されました。

ガルトウング氏は、巨大資本による貧困、抑圧、差別など、そもそも紛争のもととなる構造的な暴力のない状態を積極的平和とする平和論を提唱しました。平和のための超国家的なネットワークの手法により世界の百地区に及ぶ、紛争を解決に導いた実績があります。博士は講演会で、日本が直面するチャレンジについての第1の外的要件としてアメリカの没落をあげました。 今や世界はワシントンDCのコントロールの外にあるだけではなく、アメリカ自身が社会の不平等に起因して経済危機のまっただなかにいることを指摘しました。

アメリカは戦争をしないではいられない国です。しかも格差による経済的徴兵が進み、その不条理により、戦死者の数を帰還兵の自殺者の数が上回ります。いわば戦争による不良債権を抱えた国です。

日本もアメリカに追随し、今や経済力よりも軍事力で世界に冠たる国となりました。安保関連法案が可決されればたがが外れ、見苦しい時代錯誤な戦争をしないではいられない国に向かうでしょう。しかもそれは地域システムの台頭が起こる今後においてもっとも重要である東アジア地域を悪い方向へ刺激します。

紛争地を知る日本のNGOの方々は、武装介入は状況を悪化させるといわれます。それは現状を見れば明らかです。非武装の国連監視団のような場で日本の実力ー科学技術、文化を用いたプレゼンスを高め、紛争解決に勤めるべきです。

岩床動いた

この安保関連法案が衆議院で強行採決された4日後、鶴見俊輔氏が亡くなりました。

戦後初の衆議院選挙で初めて婦人参政権が実行された同じ年、敗戦からより多くのことを学ぶことを期して雑誌「思想の科学」を創刊されました。

負けたことを忘れない、失敗したことを忘れない、真理は間違いから逆算されると言われ、日本の人々の記憶に何が残っているかーそれが歴史の課題なのだと力説する姿が印象に残っています。

鶴見氏は、無名庶民による揺るぎのない生活世界を岩床と呼びました。

私は、国会議事堂前の12万人の人々の後ろに日本の岩床が表れたと感じています。岩床は海をわたり世界につながります。日本国憲法は終戦時に未曾有の夥しい死者ーしかも多くは若者と子供でしたーと、世界の慚愧と絶望的な瓦礫の中で共有した遺産であると考えます。わたしたちの岩床にはさらに、3度の原子力大惨事の地層があります。一体どこと同調できるのか。私たちは何を学んだのか。選ぶべき良い軌道を国をあげて決めていかなければなりません。

若い人たちの間で政治のことを話すのが日常の一部になるといいとか、嫌なものは嫌だと言いたいという言葉を聞きました。大人だってそうです。ひとを殺したくない、殺されたくない、殺す手伝いをしたくない、そのためにどうするか学んで行けば良い。わたしたち二宮町の町民が生活感のある地域に根差した政治的なことを生き生きと語り合えるようでありたい。町民の付託により本意見書に賛成頂けますよう宜しくお願い致します。